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鎌倉の歴史

歴史ある街、鎌倉

鎌倉といえば歴史の授業で習うくらい歴史のある場所です。
最近は観光地として栄えていますが、せっかく観光するならば少しは歴史的な知識を身につけた上で訪れたいものです。
知識を持って訪れると色々な場所で新たな発見をすることができますし、興味をもって見学することができます。

そこで、ここでは鎌倉観光を楽しむために知っておきたい話をいくつか紹介していきます。
すでに鎌倉を訪れた人もこれから訪れる人もこれを読んで鎌倉についての知見を深めてみましょう。

鎌倉の歴史

鎌倉といえば「いい国作ろう、鎌倉幕府」で有名であり1192年の幕府が始まったことから歴史が始まると思われがちです。
しかし、実は鎌倉はもっと歴史が深く、葛原ヶ丘からは縄文土器が発掘されていますし、鶴岡八幡宮の境内では弥生土器も見つかっています。
正倉院にも鎌倉郷という文字に読める交易帳も収納されているので鎌倉は昔から栄えていたと考えられているのです。

とはいえ鎌倉が最も歴史の中で栄えた時代は鎌倉時代と言われる幕府の置かれた時代です。
このころは最盛期には鎌倉の土地に3万人もの人が住んでいたと言われています。

鎌倉幕府が滅亡してしまうと鎌倉から京都に幕府が移動してしまいます。
ただ、そのころも鎌倉府が置かれたことで鎌倉はそれなりに賑わいを見せていました。
ただ、幕府と鎌倉府が敵対してしまったことで一気に鎌倉は活気をなくして農業と漁業の村へと様変わりをしてしまうのです。

その後、江戸時代に入ると社寺が復興していくことで観光地へと変わっていきます。
そして今のような人気観光地へと成長してきたのです。

鎌倉が観光地として栄えた理由

鎌倉が観光地として栄えた理由の一つにアクセスのしやすさがあります。
1889年に横須賀線が開通したことで都心からも訪れやすくなったのです。

鎌倉は東京に近い場所にありながらも自然が多く温暖な気候の場所です。
そのため、保養地や別荘地として文化人に愛される町となりました。

観光地化しても鎌倉のブランドを守ろうという動きはとても強く、古くからの建物や自然を極力残した状態を維持しています。
もちろん関東大震災をはじめとした自然災害で失ってしまったものもありますが、可能なかぎり元の姿を維持すべく努力を続けているため鎌倉はこれほどまでの人気観光地になったのです。

歴史と文化、自然をただ残しているだけでは魅力に欠けてしまいます。
そこで、歴史や文化を残しつつも新たなものを取り入れているところが鎌倉の魅力でもあります。
古民家を改装してカフェを開いたのは鎌倉が一早い取り組みをしており、鎌倉には誰もが一度は訪れたいと思うようなカフェが多く立ち並んでいます。

エリアごとに魅力があるというのも鎌倉の強みです。
決して大きな街ではないのに訪れるたびに色々な鎌倉を知ることができる、何度訪れても楽しめるという魅力的な街は長い観光地としての歴史から生まれたものなのです。