概要は?
江ノ島神社は、三姉妹のご祭神による三社で成り立っている御社です。
それぞれ日本三大弁財天である田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)を祀る「辺津宮」、 市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)を祀る「中津宮」、多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)を祀る「奥津宮」になります。
こちらの三女神が江島大師と言われる女神さまで、天照大神(あまてらすおおみかみ)と須佐之男命(すさのおのみこと)の誓約で生まれました。
元々は「江島明神」という名でしたが、仏教徒の融合によって弁財天女となり、今日に至ります。
福岡の宗造大社、広島の厳島大社も同神です。
辺津宮の境内の八角のお堂の奉安殿(ほうあんでん)に安置されている神様が、八臂弁財天(はっぴべんざいてん)、日本三大弁財天のひとつとして有名な裸弁財天、妙音弁財天(みょうおんべんざいてん)です。
その他に、.十五童子像、後宇多天皇の直筆の書、弁財天像の額、 弘法大師の手の形が押されている護摩修法の考えに基づいた弁財天像が奉安殿の中に安置されています。
このように、江ノ島の弁財天は安芸の宮島、近江の竹生島と共に日本で知られている三大弁財天のうちのひとつとなっているのです。
歴史を紐解こう
江ノ島神社には、五頭龍という5つの首を持つ龍の伝説があります。
その伝説によると、昔、鎌倉で五頭龍は悪行を繰り返し、人々を困らせていました。
そこに天から美しい天女が現れ、五頭龍は天女に恋をしました。
やがて、天女の説得で五頭龍は悪行をやめ、天女と結ばれたのです。
この五頭龍が姿を変えた山が藤沢市龍口山、天女の天下りで出来たのが江ノ島と言われています。
そして、天女は江ノ島神社に祭られている弁財天で、江ノ島神社と夫婦関係にあるのが鎌倉の龍口明神社です。
ご利益(ごりやく)はどのようなものか
弁財天は海の神、水の神であるという他に幸福、財宝を招く神、芸道上達の神としても知られています。
そのためか、江ノ島神社にはご利益が沢山あるのです。
まずは青銅の鳥居の「悪縁切り」に始まり、恋愛成就、商売繁盛、勝負運、芸事の上達、金運アップ等数知れずといったところでしょう。
芸事の上達は、主に音楽でしょうから、楽器を演奏している人にとっては嬉しいものです。
商売繁盛や金運というと、仕事がうまくいきそうというご利益かもしれません。
このように、人々に幸せをもたらせてくれそうな江ノ島神社ですから、こちらにいらした際はお参りすると良いものです。
そして、恋愛成就というと、やはり5つの首を持つ龍と天女の恋から来ているのかもしれません。
特に恋愛に関してのご利益は有名なので、恋愛中の人、片思いの人、結婚願望のある人はお参りすると良いことがありそうです。
そして、あちらこちらにあるパワースポットがありますから、一緒に来ている人と探検してみるのも良いでしょう。